こんにちは。
食空間コーディネーター 中西まゆみ です。
前の記事では、今回の装飾のコンセプトを決めてから、そのコンセプトに沿ったメインダイニングのテーブルクロスを調達するにあたっての苦労話を書きました。
さて今日は、タイトル『”Bijoux” 大人リュクスなバレンタイン』のBijouxについて書きたいと思います。
Bijouは宝石の意味で、今回使ったBijouxは、Bijouの複数形になります。
大人の男性を主役としとしたテーブルのため、色味は抑えて渋めにはしていますが、やはりバレンタインの華やかさを出したくて、煌めき感を演出しようと考えていました。
ひとつは、テーブルクロスに使った下地の赤い布の光沢とトップクロスのパールオーガンジー。
そして、プレイスマットもシルバーブラックに煌めくビーズ素材のものを使いました。
ナプキンリングはパールをあしらったもの。
センターの薔薇のフラワーベースから垂らしたシルバーのボールチェーンもそのひとつ。
ハートに形どったのは、現地での思いつきでした。
アミューズグラスの中にはビジューの演出で、フードに見立てたパールを入れて。
西洋館巡りをしていらっしゃるアマチュアカメラマンの方々はこちらを被写体として多くの撮影をされていたようで、思いがけず人気のアングルになっていたようでした。
そして、こだわったのは、シャンパンのボトルデコレーション。
GUCCIプロデュースのワインブランドGIOIA。
日本で唯一GIOIAのスワロフスキーのボトルデコレーションの認定を受けている友人 NINE MUSE 蠣崎希さんに依頼して、私のサロン名 Camarade.と、私の名前からMayuとデコレーションしてもらったのです。
「Camarade.Mayu」 はHPのURLやアメブロのURL、そして、メールアドレスなどに統一して使用しているものなので感慨深いものがあります。
希さんは、ネームだけでなく、スワロフスキーを散りばめたデザインを考えてくれました。
カットが入っているので光を受けてキラキラしてくれるガラス。
縦ラインが入ったグラスとデザートカップを使いましたが、すっきりした縦ラインで統一感を持たせるようにしました。
プレゼントコーナーは、GIOIAとの関連性を持たせてGUCCIのプレゼント。
クロスのオーガンジーと関連性を持たせて、オーガンジーのリボンを。
ひとつひとつの全てのものに意味を持たせ、バランスを考えながらのコーディネート。
素材、色、ストーリー。
すべてがコンセプト通りに、まとめられたテーブル。
ぱっと見で「素敵~」と言っていただけるととても嬉しいのですが、こうしてみると実はとても奥が深いテーブル。
Bijoux いかがでしたでしょうか。
UmeXです、こんばんは。
Bijouxのシリーズの解説、ホント嬉しいです。ありがとうございます。
山手西洋館は最初はきれいなものを撮りたいだけで行ってましたが、最近はコーディネータの方の意図はどこにあるんだろうかとか、装飾に使われているアイテムのブランドや産地そして文化的背景などを探ることも楽しみになってきました。そういう意味で西洋館通いは私にとって麻薬のようになってます(笑)。
テーブルクロスのこともよくわかりました。最近わかったことですが、コーディネータの方がご苦労なさったところは、写真を撮るのも難しいことが多いです。テーブルクロスも光の加減や向きで微妙に色が変わることがわかったのですが、ファインダー越しに表情をとらえるのがすごく難しかったです。というかとらえられませんでした。
アミューズグラスは、正直、撮りやすいのと、光の周り方がきれいなので撮りました。コーディネータの方が見てほしいのはここじゃないだろうなとは薄々感じてはいたのですが。。。
また機会がありましたら、撮影させていただきたいと思います。ますますのご活躍を期待しております。ありがとうございました。
UmeX様。
つたないHPにお越しくださり、長文におつきあいいただきまして、ありがとうございます。
一生懸命コーディネートしたテーブルを素敵に撮影してくださっただけでなく、一生懸命綴った解説まで読んでくださるなんて、感激です。
頑張ってよかったです。
テーブルクロスは、下見をしてから数カ月経っていて、現地に採光の再確認に行けないことから、少しだけ賭けのようなところもありました。
自宅でも、朝の光、午後の光、晴れの日の光、曇りの日の光、夜の蛍光灯、白熱灯、と何度も何度も色々なシーンの中で色味を確認しましたが、実際にエリスマン邸でどう見えるのかわからなかったからです。
もちろん、写真も撮って写り方の確認もしてみました。
本当に、難しいクロスでしたよね。
綺麗に撮るだけでなく、こんなに深く見てくださって本当に嬉しいです。
お時間をいただきますが、応接室編もがんばります。